生産性を上げたいなら、毎日の作業を「人日」でログに残すといい

1日あたりの人日(2026/8/28〜9/27)。売上直結・製品・資産の積み上げ棒と、7日移動平均の線

毎日17時に、自分宛ての報告書が届くようにした

9月21日から、毎日17時に「今日なにを出したか」の報告書が自分宛てに届くようにした。

書くのは Claude Code だ。材料は、その日のセッションのログと git のコミット。僕は何もしない。17時になると勝手に集計されて、ファイルが1本できる。

材料はその日のログ。17時に Claude Code が集計して、報告書と人日が届く
材料はその日のログ。17時に Claude Code が集計して、報告書と人日が届く

で、そこに1つだけ数字を足した。

「今日の成果物は、一般の社員なら何人日分か」

生成AIを使わずに、その職種の普通の社員が同じものを作ったら何時間かかるか。それを8時間で割って、人日にする。

人日の出し方は、単価表を1枚決めるだけ

成果物ごとに「普通の社員なら何時間か」を表にしておく。その日の成果物を1つずつ当てはめて、足すだけ。

人日の出し方。単価表に当てはめて足し、8時間で割る(例:20時間÷8=2.5人日)
人日の出し方。単価表に当てはめて足し、8時間で割る(例:20時間÷8=2.5人日)

コツは1つで、迷ったら表の値をそのまま使う。その場で値を作り始めると、日によって物差しが変わって、昨日と比べられなくなる。正確さより、毎日同じ物差しで測るほうが大事だ。

始めた週、1日あたりの人日は+57%

比べるために、始める前の日もログからさかのぼって同じ表で数えた。

始める前の週は1日平均18.4人日、始めた週は28.9人日
始める前の週は1日平均18.4人日、始めた週は28.9人日

+57%。

一般の社員の1か月(20営業日)は20人日なので、AIを使っているからとはいえ、普通の人の1か月分の仕事を1日でやっている計算になる。

正直、全部がログのおかげとは言えない。伸びた分の半分くらいは、自分で描いている漫画の作画が進んだからだ。

でも、ログがあったから気づけたことがはっきり3つある。

ログがあったから気づけたこと

ログがあったから気づけた3つのことと、それぞれどうするか
ログがあったから気づけた3つのことと、それぞれどうするか

1. 伸びていた分には、お金にならない作業もけっこう多かった

毎日の人日は、3色に分けてグラフにしている。

1日あたりの人日(2026/8/28〜9/27)。売上直結・製品・資産の積み上げ棒と、7日移動平均の線
1日あたりの人日(2026/8/28〜9/27)。売上直結・製品・資産の積み上げ棒と、7日移動平均の線
  • 青:売上直結(受託・保守・提案・補助金の申請)
  • 緑:製品(自社のアプリ)
  • オレンジ:資産(漫画・音楽・コラム・社内の仕組み)

後半に伸びているのは、ほとんどオレンジ。全体は+57%でも、青だけ見ると+27%だった。

お金にならない作業が悪いわけじゃない。漫画も音楽も、あとで効いてくるかもしれない。なので、オレンジの作業は「将来、本当に必要な資産になるか」を毎日ジャッジすることにした。

2. 同じような指示を、何度も出していた

31日分の指示を見直したら、「そのファイルのフルパスください」が141回あった。1日4〜5回。

ほかにも、毎回会話で一から組み立て直している流れがいくつもあった。こういう決まった流れは、Claude Code の「スキル」にまとめて、1回の指示で済むようにしていく。

3. 決まった時間に、やったことを振り返れる

報告書は毎日17時に届く。なので、1日の途中で必ず一度立ち止まることになる。

今日は何をやって、何が残っているか。それが分かるだけで、夕方からの使い方が変わる。

なぜ、ログを残すと生産性が上がるのか

ランニングで、先に体験していた。

走るのにアプリを使っている。最初は1kmだった。それでも毎日、測るだけは続けた。

そしたら、いつのまにか2km、3kmと伸びていた。頑張って伸ばそうとした覚えは、あまりない。

最近は、1日15kmを超える日もちらほら出てきた。まあ、4時間くらいかけて、だけど。

測っていると、伸びる。

測る→見える→変える→伸びる。ランニングも仕事も、同じ回り方をしている
測る→見える→変える→伸びる。ランニングも仕事も、同じ回り方をしている

GitHub のコミットもそうだけど、やり出すと、毎日何か出さないと落ち着かなくなってくる。

仕事も同じだった。要するに、見えると、翌日の使い方を変えられるからだ。

体感の振り返りだと、「今日はけっこうやった」で終わる。人日で出ると、昨日より多いか少ないか、何が増えたかまで出る。少ない日は理由を探すし、ムダが見えたら次の日から消す。

もう1つ。1時間あたりではなく、1日あたりで見ている。1時間あたりは、長く働くと下がって見えるし、短く働くと上がって見える。一人でやっている会社なので、欲しいのは「今日、会社として何が出たか」だ。

始め方

やることは3つだけ。

  • 毎日決まった時刻に、その日のログとコミットから報告書を自動で作る(Claude Code に頼めば書いてくれる)
  • 単価表を1枚決めて、変えない
  • 1日あたりの人日をグラフにして、上がっているかだけ見る

報告書を書かせているのは Claude Code で、ログ(JSONL)を読む小さな Python スクリプトと一緒に動かしている。

測っていると、伸びる。昨日より1%でもいいので、改善していく。

毎日コツコツ作業する人には、向いていると思う。1か月後に、またグラフを載せる。

この記事を書いた人

tsubasatwi( つばさ)

国立工業高専卒業(新居浜工業高等専門学校)
「イベント×IT×営業」のカスタマーサクセスマネージャーとして活躍。セールス→構築管理運用まで全体プロジェクト管理の豊富な経験あり。

・主にITに関するイベント集客/法人営業/開発を担当
・大手通信会社を中心にエンタープライズのIT導入を担当(B2B)

DMMで日本初の NoCodeサロン を運営
「NoCodeCamp プログラミングを使わないIT開発 」
https://lounge.dmm.com/detail/2549/