独立 起業に法人登記は不要? 新規事業の為に法人設立する理由なんてあるの?

最近は、書店でも週末起業に関すること、専業主婦でもできる副業なんてものが多いです。
私自身も、20歳の前半ごろから色々な仕事に携わってきましたが、その度に法人化の話がでました。
しかし、その度に法人設立はしてきませんでした、理由は単純に法人化するとお金がかかるからです。

今回は、いまの時代わざわざ法人登記しなくても、仕事はできるんじゃないというエントリーをします。
なぜかっていうと、法人化はとにかくお金がかかります。個人的には、わざわざお金をかけてまで、法人を設立する必要がないと思いました。
下図のリンクを参考にしても、一番安い合同会社設立でも6万円もかかってしまいますし、株式会社の場合だと20万円からかかってきてしまいます。

法人設立にかかる費用
紙の定款の場合 電子認証定款の場合
公証人手数料 なし なし
定款印紙代 40,000円 0円
登録免許税 60,000円 60,000円
合計 100,000円 60,000円

会社の種類と設立にかかる費用

上記のようなお金をまず先に支払う必要があります。
事業の本質は、キャッシュフローですが支出よりも収入が上回らなければなりませんので、法人化するには最低でも20万円くらいの利益は作った段階で法人化する必要があると思います。

そもそも法人ってなんでするの?

法人化している人は「会社を設立した」「社長になりたい」っていう理由で、「とりあえず」会社を起こさないとビジネスができないと思っている人が多いように思いました。
20代の頃はこの言葉にあこがれて、友達が社長になったとか聞いたら、「スゲー」とか思ってました。ただ今になって思うと、これだけの為に法人化するって手数料が高すぎと思います。だって、ブランドにお金払っても事業が成り立たないといけないですからね。いまなら、Macの新しいPCでも買った方が良いと思います。

では、これだけの経費をかけて実際法人として得られるメリットってなんでしょうか?法人のメリットは、大きく3つだと思います。

      1. 信頼
        ・・税務署や法務局での手続きをしているので、良いと思われる。
      2. 節税
        ・・交際費が経費で落とせるので、支払う税金が少なくなくなる
      3. 責任
        ・・法人で借りたお金には返済限度がある為、全額返済する必要がないものがある。

以上の3つが、法人化した際に得られるメリットじゃないでしょうか? 株式会社ツバサでも、個人商店ツバサでも、例えば良いサービスがあれば、いまの時代勝手に売れていくのではないですかね。でも、これって事業を起こすのにわざわざ必要なことなんですかね。と常々思ってます。

なぜ信頼・節税・責任が起業時に必要ないか?

事業というのは、まず利益がないと継続できないです。
利益を得るためには、支出よりも収入が大きくなければ、いけません。
収入を上げるためには、何かしらのサービスを持つ必要があります。

例えば、製品を売っている例としては、マイクロソフトは、officeという業務ソフトのシェアを圧倒的に独占することで多大な利益を得ていますし,AppleiPhoneを初めとするApple製品を売って利益を得ています。製品が無い会社でも、Googleは、Ad関連の広告収入(最近は、デバイス製品も出してますが、、)facebookも広告収益で会社の売上げが大きくなっています。

上記は極端な例ですが、名前が知れ渡っているものは何もしなくても勝手に売れていくので、収益も勝手に上がっていきます。

サービスがそこまで良いものでは無い会社の場合には、営業力が必要になってきます。いまの世の中サービスが乱立しているので、全く宣伝も営業もなしに売れる商品というのは、ほとんどないと言って良いかと思います。

僕の中では、収益は以下のように考えてます。

収益=サービスの品質 × 営業力

収益を上げる為には、品質が良いか、良く無ければ、高い営業力が必要だというのが私の考えです。

これをカテゴリでまとめると、会社のステータスは、以下のA~Dに属すると思います。

起業時の会社ステータス

サービス 営業(PR 広告宣伝 人脈)
A 無し 無し
B 有り 無し
C 無し 有り
D 有り 有り

どの会社でも上記のいずれかに当てはまります。もちろん、他にも図るものさしはあると思うんですけど、起業して立ち上げた後は、色々やるべくことっていっぱいあるし、リソースも限られるので、まずは、焦点を絞って、良いサービスをつくるか、ひたすら営業活動をするかに絞った方が結果良いと思います。

実際、立ち上げ時にオフィスとか綺麗で、ちゃんとした経理や事務がいますとか、そんなところに経費かけるのって大企業の考え方だと思うんですよね。資本金あるからできるだけで、実際そういう会社って設立から一度も黒字になってないって会社多い気がします。

起業最初はリソースも限られる中で、事業を継続したいなら、サービスを良くするか、営業を強くしていきましょうよ。

信頼・節税・責任それぞれ必要ない理由

繰り返しますが、起業って利益上げてなんぼの世界だと思っている中で、ちゃんと書類管理をしましょうとか、ちゃんと税金管理しましょうとか、社会に役立つ企業になろうとかきれいごとな気がするんですよね。全部ちゃんと利益が上がっている会社が考えることで、まだ利益が上がってない会社は、まず利益を上げてから色々考えていけば良いんじゃないかと。

少し、前に上げたそれぞれの項目について、さらに細かく必要のない理由と上げていくと。

  1. 信頼
    ・・ECサイトで法人かどうか?なんてユーザーはどんどん気にしなくなっている。Amazonヤフオク、メルカリ、ebayもそれぞれ法人化してなくても法人以上に稼いでいる個人がたくさんいます。Andoroid,iPhoneのアプリケーションに関しては、法人化していても、個人名でアプリを公開している会社があり、影響も出ていない。
  2. 節税
    ・・売上もあがってないのに、節税する方法は必要ない。最低でも年商1000万円を超えるくらいでないと節税にはならないし、超えても
    わざわざ法人化しなくても、青色申告で事足りる場合が多い。
  3. 責任
    ・・融資は、しないのが原則。借りなければ返す必要ない。今は、事業をスタートするにあたり、融資が必要のない時代。銀行で融資をまず、考えているのであれば、出資金の必要のない方法を考える。どうしても必要ならミラサポのようなところで、助成金が出るまで通るまで事業計画を作る方が良い。
まとめ

どうでしょうか? 色々自分で、法人についてモヤモヤしていることがあったので、自分の意見をまとめることも含めて書きました。
具体的に、法人化するに至る合理的な理由って本当に中々ないんですよね。私の周りで、ああなるほどって思えた法人化の理由が、
以下の2つです。

 ・IPOを最初から目的とした新規会社設立
   社員に、ストックオプションを配ったり、ベンチャーキャピタルから融資を受けるのを前提で事業をする会社

 ・新規サービスをつくる為の子会社化
   ある程度会社が大きくなると、決済ひとつとるのも大変になってきます。経理コンプラや事務フローがカチッとしすぎて、
   決済をひとつとるのも大変です。いちいち社内フローを見直したり、プロジェクトチームをつくるよりは、新しい会社で
   必要な人材だけを、新しい環境に置いた方が結果予算も低コストになることが多いです。

これ以外の理由で会社をつくる場合には、法人化にかかる経費を、サービスの見直しか、広告費に使おうよと思った次第です。

この記事を書いた人

tsubasatwi( つばさ)

国立工業高専卒業(新居浜工業高等専門学校)
「イベント×IT×営業」のカスタマーサクセスマネージャーとして活躍。セールス→構築管理運用まで全体プロジェクト管理の豊富な経験あり。

・主にITに関するイベント集客/法人営業/開発を担当
・大手通信会社を中心にエンタープライズのIT導入を担当(B2B)

DMMで日本初の NoCodeサロン を運営
「NoCodeCamp プログラミングを使わないIT開発 」
https://lounge.dmm.com/detail/2549/